皆さんの健康
小児の胃腸炎について
胃腸炎とは
胃腸炎は、消化器症状を伴う病気の総称で、その原因は、ウィルスや細菌など様々です。 胃腸炎の原因となるウィルスとして代表的なものにロタウィルスとノロウィルスがあります。
この2つのウィルスは、低温下で活動が活発になるため、本来なら真冬に流行し、春には終息するのですが、寒暖の差が激しい年では、春先まで流行が続くことがあります。
胃腸炎の症状
胃腸炎は、嘔吐、下痢、発熱、腹痛などが主な症状ですが、中にはけいれんを合併して重症化することもあります。
治療について
自宅での療養でも改善していくこともありますが、嘔吐や下痢の回数が7、8回から10回以上になってくると脱水が強くなり、点滴や入院加療が必要になることもよくあります。
嘔吐や下痢が落ち着いても食欲低下が続き、元気がないようなときは、幼稚園や学校をお休みして病院を受診してください。
受診の際の注意点
受診の際ですが、可能であれば是非オムツを持参してください。診断をするうえで、重要な手掛かりとなります。オムツを持ってこれない、もしくはオムツをしていないお子さんの場合は、
- 便の性状(水様下痢か形はあるか)
- 便の色(ウィルスに感染していると白色便になると言われますが、必ずしも白色ではありません。不消化便であることも多くあります)
- 便の臭い(生臭い、強い酸臭)
以上を確認して受診していただけたら幸いです。
嘔吐物やオムツの処理方法について
- 処理をするときは、使い捨ての手袋・マスク・エプロンを着用しましょう
- 嘔吐物は外側から内側に取り除き、嘔吐物を広げないよう注意しましょう
- 嘔吐物が付着した床やカーペットは、消毒液をしみこませたペーパーや布などで消毒処理を行いましょう
- 処理した嘔吐物やオムツは、ビニール袋に入れて密封し破棄しましょう(受診の際は、できるだけ便のついたオムツを持参しましょう)
- 嘔吐物が付着した衣類は漂白剤に5~10分つけおきしてから、他の衣類とは別に洗濯しましょう
- 処理後は充分に手洗いうがいをして、二次感染の予防に努めましょう