検診・人間ドック
検査結果から
ドック、検診で行われる検査は、おもにスクリーニング(ふるいわけ)検査です。「広く、浅く身体の状態を調べるもの」であって、すべての病気を探しだすものではありません。もし、要再検の検査項目があったなら、すぐに再検査を受けましょう。病気の有無を確かめる、あるいはその程度を知るためには再検査が不可欠です。再検査を受けなければ、病気の早期発見・早期治療はできません。
また、人間には個人差がありますから、健診結果が正常値の範囲外だからといってすぐに異常とは限りません。
「正常値(基準範囲)」といわれるものは、健康な人たちの集団に対して行われた検査の測定値を推計学的に計算し、その95%の測定値が含まれる範囲を示したものです。つまり健康な人でも、正常値より高め、あるいは低めの人がそれぞれ2・5%ずついるということです。いずれにしても検査データは総合的に判断されるものです。正常値にとらわれて、一人で悩まないでください。
検査項目 | 正常値の目安 | 基準値を外れていたときに疑われる病気 |
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血 糖 | 70~110mg/dL | 高値:糖尿病 低値:膵疾患、肝臓癌 |
HbA1C | 4.3~5.8% | 高値:糖尿病 低値:長期の低血糖 |
HDL-コレステロール | 41~96mg/dL | 高値:高HDL血症 低値:脳梗塞、糖尿病、喫煙者など |
中性脂肪(TG) | 30~150mg/dL | 高値:高脂血症、糖尿病、肥満 低値:肝疾患、栄養不良 |
non-HDLコレステロール | 90~149mg/dL |
高値:動脈硬化、脂質代謝異常、甲状腺機能低下症、家族性高脂血症 等
低値:栄養吸収障害、低βリポタンパク血症、肝硬変 等
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GOT(AST) | 13~33IU/L | 高値:肝疾患 |
GPT(ALT) | 8~42IU/L | 高値:肝疾患 |
TTT | 0~5U | 高値:高脂血症、肝疾患 |
ZTT | 4~12U | 高値:肝疾患 |
ALP | 115~359IU/L | 高値:肝疾患 |
LDH | 119~229IU/L | 高値:肝疾患、心疾患 |
γ-GTP | 10~47IU/L | 高値:アルコール性肝障害 |
LAP | 30~70IU/L | 高値:肝がん低値:肝疾患 |
血清総蛋白 | 6.5~8.0g/dL | 高値:慢性感染症 低値:肝疾患、腎疾患 |
血清鉄 | 80~200μg/dL | 高値:溶血性貧血 低値:鉄欠乏性貧血 |
PSA | 2.7ng/ml以下 | 高値(10ng/ml以上):前立腺がん |
CEA | 3ng/ml以下 | 高値:大腸・肝臓・胃などのがん |
尿酸(UA) | 3.4~7.8mg/dL | 高値:高尿酸血症(痛風)、肥満 |
クレアチニン | 0.61~1.04mg/dL | 高値:腎疾患 低値:筋ジストロフィ |
カリウム | 8.8~10.2mEq/L | 高値:腎不全 低値:嘔吐、下痢、内分泌の異常 |